麦秋の候とはどんな意味をもった言葉なの?
麦秋の候にはどんな言葉が含まれているの?
この時期に手紙を書くとき
麦秋の候(ばくしゅうのこう)
という言葉が使われます。
ですが、
今は6月に入ったばかりの時期で
どちらかというと夏です。
なのになぜ
麦秋の候
という秋を思わせる言葉を使うのでしょうか?
なので今回は
麦秋の候の意味
についてまとめてみました。
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麦秋の候とはこんな意味だった?
麦秋の候という言葉を使うのは6月なのに
なぜ秋を思わせる言葉なのか?
という意味につきましては、
実をいうと麦の収穫時期というのは
5月~6月にかけての初夏なのです。
麦と言うとなんとなく
秋ごろに収穫するようなイメージでしたから
なんだか意外な感じですが、
実際には麦は
秋頃から初冬にかけて種をまいて
初夏である5~6月に収穫をするのです。
それで、
何故秋という言葉が
麦秋の候に使われているのか?
については、
基本的に秋というのは
収穫を行う時期であり、
それに沿って、
麦が熟して収穫を行う初夏の時期は
麦にとっての秋=麦秋
という風になっているのです。
収穫する時期=秋
というのは何とも風流だなと
感じずにはいられないですね。
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麦秋の候はいつからいつまで使う言葉なのか?
そんな麦秋の候は
いつからいつまで使う言葉なのか?
と言いますと、
麦秋の候は5/31~6/4まで使う言葉
となっています。
何故かというと、
昔の季節は二十四節気
という季節で区切られており、
さらに二十四節気は
七十二候
と呼ばれる時期で区切られているのです。
そして、
二十四節気のうち
5月21日~6月4日までを
小満(しょうまん)
と呼んでいて、
麦秋という時期は
小満の末候(終わりごろ)である
5/31~6/4
にあたる時期なのです。
結構短い期間になりますが、
麦秋という言葉は
梅雨入り前に使われる言葉であり、
この後すぐに
梅雨の季節が訪れることになります。
なので、
実際に麦秋の時期は
とても短かったりするのです。
ちなみに、
麦秋の後の時期である
芒種(ぼうしゅ)という言葉の意味は
芒(のぎ、つまり稲)をまく時期ということで
麦から稲の時期に切り替わってると感じます。
(実際の種まきはもっと早いですが)
麦秋の候の意味まとめ
麦秋の候の意味については以上。
なんで初夏の時期の言葉なのに
秋という言葉が付いてるのか不明でしたが、
麦の収穫時期=麦にとっての秋
となってますから
なんとなく納得がいくように感じます。
昔の言葉というのは調べてみると
何とも奥深いと感じます。
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