こいのぼりの歌詞でお母さんがいない理由とは?
こいのぼりの歌詞で
お母さんがいないのはどうしてなのか?
こいのぼりの歌は
とても有名でよく歌われていますが、
大きいまごい(真鯉)=お父さん
小さいひごい(緋鯉)=子供たち
という風に歌われていて
お母さんは歌詞の中に登場しません。
こいのぼりの歌詞でお母さんが出てこないのは
一体どうしてなのでしょうか?
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こいのぼりの歌詞でお母さんが出ないのは?
こいのぼりの歌詞の中に
お母さんが登場しませんが、
そもそも、
こいのぼりが誕生したのは
江戸時代頃だとされていて、
その時のこいのぼりは
「男の子が生まれたら
成長や出世を願って真鯉を一匹揚げる」
というものでした。
つまり、
こいのぼりは元々真鯉(一番上の黒い鯉)
だけしか存在せず、
真鯉についてもお父さんではなく
子供自身
を表す意味があったのです。
しかしその後、
明治時代に入ると真鯉と一緒に
緋鯉つまり赤い鯉も一緒に揚げられるようになりました。
この時にはまだ
一番下についてる子鯉(青い鯉)はいないので
2匹だけのこいのぼりとなります。
ですが、
こどもの日というのはあくまで
男の子の日という扱いになり、
さらに、
家長制度が常識の世の中で
女性の地位は現在よりも低かったので、
真鯉=お父さん
緋鯉=子供
という風に見立てたのです。
こいのぼりの歌は
1931年(昭和6年)12月に刊行された
『エホンショウカ ハルノマキ』が初出なので、
その時にはまだ
こいのぼりは真鯉と緋鯉の2つしかなく
当時の情勢が現れていたという事です。
そしてその後、
昭和の時代が進んでいくことで
家族が大事にされる風潮が出てきました。
そこで初めてこいのぼりに
子鯉(青い鯉)
が追加される事になりました。
なので現在では
真鯉=お父さん
緋鯉=お母さん
子鯉=子供
みたいに扱われるようになりました。
なので、
こいのぼりの歌詞の中に
お母さんが存在してない理由は
まだその時にはこいのぼりは2つしかなく
女性の地位が低かった時期でもあった
という事ですね。
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こいのぼりの歌詞でお母さんがいる歌詞もある?
そんなこいのぼりの歌詞ですが
中にはお母さんがいる歌詞もある
と言われています。
昭和57年の教科書
「しょうがくせいのおんがく1」
に掲載されてた歌詞だと
おおきいひごいは おかあさん
という風に歌われているのです。
(ちなみにその後は
ちいさいまごいは こどもたち
という風に歌われています。)
こいのぼりの歌詞として知られてる
1番目の歌詞と逆転している感じで
なんだか意外な感じがしますが、
1番目の歌詞が
真鯉=お父さん
緋鯉=子供
と歌われてるにもかかわらず
2番目の歌詞で
緋鯉=お母さん
真鯉=子供
と歌われているのを見ると
ちょっとややこしいようにも感じてきます。
(おそらくこの歌詞は
子鯉が付属するようになった時代になってから
書いたものなのだろうと思いますが。)
こいのぼりの歌詞でお母さんがいない理由まとめ
こいのぼりの歌詞で
お母さんが出ない理由などは以上です。
今でこそ子供の鯉が付いてるので
家族みたいなイメージこそありますが、
こいのぼりの歌が作られた時期には
こいのぼりは真鯉と緋鯉の2種類しかいなかったから
お母さんが存在しなかったという事です。
それを考えると
時代というものは
変化していってるのだと感じますね。
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